暗号資産詐欺が急増、国連が警告 アジアで88~114億ドルの被害
国連麻薬犯罪事務所(UNODC)が発表した報告書によると、2025年の暗号資産詐欺によるアジアの被害額は88~114億ドルに達しました。AIやTelegramを悪用した手口が高度化し、詐欺グループは世界規模で活動を展開しています。フィリピンやマレーシア、韓国などでの一斉捜査では、数百人の容疑者が逮捕されました。
暗号資産詐欺の現状
2025年、アジア太平洋地域での暗号資産詐欺による被害が急速に拡大しています。国連麻薬犯罪事務所(UNODC)の報告によると、東南アジアだけで88~114億ドルの損失が発生し、詐欺グループの手口は日々高度化しています。
実際の詐欺手口
メディア企業名詐称による脅迫
中国の経済紙「チャイナ・ビジネス・ジャーナル」の記者になりすましたグループが、企業に対してProton Mailから脅迫メールを送付。すでに作成済みの負の報道記事を抑圧する見返りにビットコイン送金を要求しています。企業には、こうした連絡を受けた場合、公式ルートでの本人確認を呼びかけています。
投資詐欺と恋愛詐欺の複合型
マレーシアの一斉捜査(7月15日)では、暗号資産投資詐欺と恋愛詐欺を組み合わせた手口が摘発されました。容疑者335名(うち中国籍309名、インドネシア籍19名)が逮捕され、主に中国とインドネシアの被害者をターゲットにしていました。
偽造投資サイトによる詐欺
韓国では、Fxrpntwork.comという偽造サイトを使用した詐欺が発覚。月利1.5~1.8%の配当を約束して71人の投資家から約855万ドル(約123億ウォン)を騙し取られました。警察は3日以内に173億ウォン相当の暗号資産を凍結することに成功しています。
詐欺手口の見分け方
以下の点に注意してください:
- 公式メディアや企業からの連絡は、必ず公式サイトに記載された正規の連絡先で確認する
- 月利1~2%を保証する投資話は、統計的に過去の市場平均をはるかに上回り、詐欺の典型的な約束である
- 投資サイトのURLは、公式サイトと1文字異なる場合もあるため、ブックマークした正規URLからのアクセスを推奨
- Telegramなどのメッセージアプリで初めての投資話を持ちかけてくる相手は特に警戒が必要
- AIを使用した音声や画像による「確認」であっても、完全な本人確認にはならない
被害防止のポイント
送金前の確認:
- 銀行やサービス提供企業の公式連絡先に直接電話で問い合わせ
- 暗号資産の送金は取り消し不可であることを認識する
- 緊急性を強調される話ほど詐欺の可能性が高い
デバイス管理:
- スマートフォンやパソコンのセキュリティソフトを最新に保つ
- 2段階認証を有効にし、複雑なパスワードを設定
- 公開Wi-Fiでの暗号資産取引を避ける
相談窓口
被害や疑わしい連絡があった場合:
- 各国の警察サイバー犯罪部門
- 金融監督当局の相談窓口
- 国際的には国連麻薬犯罪事務所(UNODC)のホットライン
暗号資産詐欺は増加しており、対策強化が急務です。疑わしい話には慎重に対応し、公式ルートでの確認を徹底することが重要です。
情報源: ad-hoc-news.de