新学年前の詐欺手口に警戒を―ベトナム警察が注意喚起
ベトナムの警察は、新学年開始前に多様な詐欺手口が増加していると警告しています。学校の偽装による授業料詐欺、学生IDの偽造詐欺、さらには誘拐詐欺まで、親と学生の不安につけ込んだ巧妙な犯行が報告されています。
詐欺の概要
ベトナムの警察当局は、新学年開始を前に、電子空間での詐欺や詐欺的行為が複雑化・多様化していると報告しています。犯人らは親の心配や学生の経済的ニーズ(奨学金や学費の懸念)につけ込んで、次のような手口を使用しています。
主な詐欺手口
1. 学校・教師の偽装による授業料詐欺
手口の説明:
- 犯人が学校や学級担任の名前と写真を使って、ソーシャルメディア(ZaloやFacebook)に偽のアカウントを作成
- 偽の保護者グループや学級チャットグループを立ち上げ、または既存のグループに不正アクセス
- 信頼を築いた後、教科書代、制服代、クラス基金、健康保険料など細かい費用内訳を記載した学費の振込を要求
- 「本日中に書類提出が必要」「早期払込割引あり」などの緊迫感を作出
- 個人名や教育機関に似た名前の銀行口座を準備して送金を待つ
見分け方:
- 学費振込の前に、学校の公式電話番号に直接連絡して確認
- 公式Webサイトに記載されている正規の振込口座と照合
- 教師の個人アカウントではなく、学校の公式チャネルからの通知か確認
- 突然の「早期割引」や「期限厳迫」の通知は慎重に対応
2. 学生IDを悪用した詐欺
手口の説明:
- 犯人が地方警察職員に偽装
- 学生の身分証番号が国家人口データベースで誤登録されており、転校手続きが承認されないと虚偽報告
- 保護者に国家身分証情報、学生ID、または疑わしいアプリケーションのリンク(実際には個人情報搾取ツール)のアクセスを要求
- 緊急の手続きが必要という名目でアカウント情報を詐取
見分け方:
- 当局が個人情報やIDコードを電話やメッセージで要求することはない
- 身分証情報提供の前に、地方警察本部に直接電話確認
- 不明なアプリケーションのダウンロード・インストールは絶対に実施しない
- 急かされたり脅迫的な言動は詐欺の兆候
3. 誘拐詐欺
手口の説明:
- 犯人が大学や奨学金機関に偽装したフェイクサイトやソーシャルメディアアカウントを作成
- 学生に奨学金、インターンシップ、国際交換プログラムなどを提示
- 個人情報、親戚の連絡先、時間割、写真、身分証文書などを収集
- 「オンライン面接」「セキュリティ検証」などの名目で、学生を特定の場所に移動させ、携帯電話をオフにさせ、家族との連絡を遮断
- 学生を孤立させた後、親戚に電話し、学生が誘拐されたと嘘をついて身代金要求
別バージョンでは、警察官や検察官に偽装して学生に違法薬物や不正送金に関わっていると虚偽告発し、秘密を守るよう脅迫。その後、親戚に誘拐や危機の嘘をついて金銭を要求します。
見分け方:
- 奨学金や就職の申し込み時に、信頼できる公式チャネル(大学の正規Webサイト等)のみを使用
- 面接や検証プロセスで、家族との連絡を遮断する要求は警戒信号
- 当局職員が違法行為の言及で秘密厳守を要求することはない
- 身代金要求を受けたら、すぐに警察に通報
犯人が使う一般的な手法
- 個人情報の取得:ソーシャルメディアのアカウント流出、不正な調査、データ管理の脆弱性を悪用
- 信頼構築:正規機関そっくりのWebサイトやアカウントで信頼を醸成
- 心理的圧力:緊急性、恐怖、同情を作出して冷静な判断を阻害
- 孤立化:被害者を家族や信頼できる大人から遠ざける
被害防止のポイント
- 公式チャネルの確認:学校や当局との重要な連絡は、公開されている公式の電話番号やWebサイトで確認
- 情報共有の慎重性:身分証情報、銀行口座、親戚の連絡先は極秘に
- 冷静な判断:緊迫感や恐怖を感じたら、一度冷静になって第三者に相談
- 当局への連絡:不審な連絡が来たら、直接警察に通報
- 子どもとの対話:親は子どもに、当局や学校職員が決して個人情報やお金を求めないことを説明
- 多地域での特別注意:特に情報へのアクセスが限定的な地方部や少数民族地域では、詐欺が蔓延しやすい
相談・通報窓口
- ベトナム各地の警察本部に直接通報
- 不審な連絡や詐欺行為が疑われる場合は、躊躇なく当局に連絡することが重要です。
情報源: vietnam.vn