SNS経由で接触、二段階詐欺で数百ユーロの被害―子どもが狙われる
ドイツの警察が、SNS経由で接触した詐欺師が子どもたちのWhatsAppアカウントを乗っ取り、さらにその連絡先から別の子どもに偽装してSMSコードを取得し、携帯電話の請求書経由で不正購入を行う詐欺手口について警告しています。ドイツ・テューリンゲン州では11歳と10歳の女の子が被害に遭い、数百ユーロの損害が発生しました。
詐欺手口の概要
この詐欺は、SNSを通じて子どもに接近することから始まります。詐欺師は友好的なメッセージで相手に信頼を得て、次々と個人情報の提供を求めていきます。
第一段階:WhatsAppアカウントの乗っ取り
事件では、詐欺師が11歳の女の子にInstagramで接触しました。最初は友好的なやり取りを続け、WhatsAppで連絡を取ろうと提案しました。女の子が電話番号を教えると、詐欺師はWhatsAppでアカウントを作成する際に必要だと言って、SMSで送信された6桁のコード(アカウント確認コード)の送付を要求しました。説明が合理的に聞こえたため、女の子はコードを送信してしまいました。
詐欺師はこの電話番号と確認コードを使用して、自分のデバイスに女の子のWhatsAppプロフィールを転送し、アカウントを乗っ取りました。元の所有者はアカウントにアクセスできなくなりました。
第二段階:連絡先を悪用した不正購入
乗っ取られたWhatsAppアカウントから、詐欺師は女の子の連絡先に連絡を取ります。事件では、10歳の女の子が友人からの連絡だと思い込みました。この女の子も別の件で6桁のSMSコード(携帯電話請求の認証コード)を受け取っており、詐欺師がそのコードを要求すると、友人からの連絡だと思って送信してしまいました。
詐欺師はこのコードを使用して、Apple StoreやPlayStation Storeなどのデジタルストアでの購入を認可し、費用は被害者の携帯電話契約の請求書に計上されました。
被害の発覚
10歳の女の子の家族は、購入感謝メールのSMSを受け取るまで被害に気づきませんでした。最終的に数百ユーロの損害が発生し、両親がこれを負担する羽目になりました。契約者は親だったからです。
見分け方・警戒のポイント
- 不意の接触に注意:知らない人からSNS経由で友好的に接触されても、すべてが本当とは限りません。プロフィール写真が新しく見える、情報が少ないなどの特徴に注意してください。
- コード要求への注意:正規のサービス提供者が、ユーザーに向けてコードを他人に渡すよう求めることはありません。SMSで送信されるコードは個人の認証に用いられるものです。
- 乗っ取られたアカウントの特徴:通常の友人からのメッセージでも、いつもと違う文体や不自然な要求があれば、メッセージやビデオ通話で直接確認する価値があります。
- 年上の相手からの要求に注意:子どもを相手にした詐欺師は、しばしば同年代かそれより年下のなりすまし方をします。ただし、大人のなりすまし、特に管理者や公式サービスを装う可能性もあります。
被害を防ぐための対策
子ども向け
- SNS上で知らない人との個人的な会話を避ける
- 親しい友人からであっても、コード・電話番号・パスワードなどの感度の高い情報は送信しない
- 疑問や不安がある場合は、すぐに親や信頼できる大人に相談する
- リンククリックの前に、本当にその相手からのメッセージか確認する
親向け
- 子どもが使用するデバイスの設定で、SMS認証とアプリ購入に関する通知を有効にする
- 携帯電話の請求書を定期的に確認し、不正な支出がないか監視する
- 子どもに対して、「本当の友人はコードを求めない」という基本ルールを反復的に教える
- デバイスのパスワード管理と二要素認証について、年齢に応じた教育を行う
相談窓口
この詐欺に遭遇した場合、またはアカウント乗っ取りの疑いがある場合は、直ちに地元警察に届け出ることが重要です。また、影響を受けたサービス提供者(Apple、Google、ソニーなど)に通報することで、不正な購入の取り消しが可能な場合があります。
情報源: MDR