ロシア中央銀行が報告:ソーシャルエンジニアリング詐欺が急増、フィッシング被害は急減
ロシア中央銀行は2026年第2四半期のサイバー攻撃統計を発表しました。ソーシャルエンジニアリング詐欺が前四半期比49.75%増加して28,678件に達する一方、フィッシング詐欺は90.71%減少しました。DDoS攻撃も41.67%増加し、詐欺師が戦術をシフトさせていることが明らかになっています。
詐欺の手口と背景
ロシア中央銀行が発表した最新統計によると、詐欺師たちは戦術を大きく変化させています。従来のフィッシングサイト運営から、直接人間を標的にしたソーシャルエンジニアリング手法へシフトしているのが特徴です。
ソーシャルエンジニアリア詐欺の急増
最も顕著な変化は、ソーシャルエンジニアリングを使った詐欺の激増です。第1四半期の19,151件から第2四半期には28,678件へと、49.75%の増加が記録されました。この手法では、詐欺師が電話やメール、メッセージを通じて被害者を信頼させ、個人情報や銀行アクセス情報を引き出そうとします。
その他の攻撃動向
DDoS攻撃(コンピュータシステムへの過負荷攻撃)も41.67%増加し、60件から85件に増えました。一方、フィッシングサイト経由の詐欺は90.71%減少し、2,863件から266件に落ち込みました。金融ピラミッド詐欺(ねずみ講)も65.30%減少しています。
電話詐欺の特徴
電話を使った詐欺では、フリーダイヤル(8-800)の悪用が増加(5%増)しているのに対し、一般の固定電話は13.31%減、携帯電話は6.69%減と減少しています。詐欺師は追跡が難しいフリーダイヤルへ集中させている傾向が見られます。
規制当局の対応
ロシア中央銀行は通信事業者に7,751件の調査要請を出し、違法な電話番号の遮断を指示しました。また、242個の違法ドメインを登録事業者に報告し、4,400個のドメインをロシア連邦検察庁に通知するなど、インターネット上の違法リソースを積極的に排除しています。
被害防止のポイント
見分け方と注意点:
- 突然の電話やメッセージで、銀行情報や個人情報を要求してくることはありません
- 銀行職員を名乗っても、電話で暗証番号やパスワードを聞かれたら詐欺です
- 緊急性を強調してすぐに行動させようとするのは詐欺の典型的な手口
- 不審なメールのリンクをクリックしたり、添付ファイルを開かない
対策:
- 身元不明の連絡先からの要求には応じない
- 公式な窓口に直接電話して確認する
- 強い不安感を感じたら、信頼できる人に相談する
相談窓口
詐欺被害や不審な連絡を受けた場合は、ロシア中央銀行や各地域の金融監督当局に報告してください。
情報源: RUБЕЖ