オンライン恋愛詐欺で9億円超被害―父親の病気を装いSNSで医師になりすまし
ベトナムの男性がオンライン賭博資金を調達するため、交際女性に対して父親が重病だと嘘をつき、TikTokで医師になりすまし、医療費名目で約9億3,750万ドン(日本円で約6,200万円相当)を騙し取りました。さらに架空の不動産売却話で信頼を維持しようとしましたが、女性が不審点に気づき、警察に通報することで事件が解明されました。
事件の概要
2023年から交際を始めた男性と女性のケースです。2026年7月、男性がオンライン賭博に資金が必要になったことをきっかけに、計画的な詐欺行為が実行されました。
詐欺の手口
第一段階:父親の病気を利用した詐欺
男性は交際相手に、父親が重大な病気にかかり高額な治療費が必要だと嘘をつきました。この話を信じさせるため、以下の手口を使用しました。
- なりすまし:TikTokに架空の医師アカウントを開設
- 架空の診療記録:患者の健康状態に関する医師との会話を自作
- 偽造書類:インターネットで患者の写真、集中治療室の画像、数十億ドンに及ぶ治療費の請求書などを入手・加工し、交際相手に送付
これらの偽造情報に騙された女性は、複数回にわたり合計9億3,750万ドン(日本円で約6,200万円相当)を送金しました。
第二段階:不動産売却という新たな嘘
男性が送金した金を賭博で使い果たした後、女性に返金すると約束するため、新たな詐欺ストーリーを展開しました。
- 2億8,000万ドン相当の家屋を売却中だと主張
- 架空の住宅売買契約書を作成
- Zaloアカウントを詐称し、架空の買い手になりすまして「取引が本物である」と確認
詐欺が発覚した理由
女性が何度も男性の父親に会いたいと申し出ましたが、男性は様々な理由をつけて会面を拒否し続けました。この不自然な対応と他の矛盾点から女性が疑問を持ち、自ら調査を開始。詐欺であることが判明し、警察に通報しました。
見分け方と注意点
危険信号
- 交際初期段階での急速な感情的結びつき
- 金銭援助の要求が複数回繰り返される
- 医療や法律といった専門家の意見がSNSや第三者アカウント経由で提示される
- 親族や関係者に会うことが何度も延期・拒否される
- 説明が矛盾している、または確認できない
対策
- 相手の身元をビデオ通話などで確認する
- 大きな金銭要求がある場合、独立した信頼できる情報源で事実確認する
- 病状や医療費については、本人に直接医療機関に連絡させるなど第三者確認を求める
- 不動産取引などの重要な契約は、公式な仲介機関を通じて行う
- 違和感や矛盾を感じたら、信頼できる人に相談する
相談・報告窓口
被害に遭った場合は、最寄りの警察署に相談・被害届を提出してください。
情報源: Techz