警察を装った『防犯指導詐欺』で空き巣被害 貴重品の保管場所を聞き出す新手口
東京都内で、警察官を装った犯人グループが『防犯指導』という名目で高齢者に電話し、貴重品の保管場所を指示。その後、住民が不在の隙をついて空き巣に入る新たな手口が確認されました。警視庁は、警察が貴重品をまとめるようアドバイスすることはないと注意喚起しています。
手口の概要
東京都町田市の高齢女性が被害を受けたケースでは、犯行グループは複数の詐欺手法を組み合わせました。まず郵便局員を装った者が「香港に不審な郵便物を送ろうとしていないか」と電話をかけ、その後「静岡県警から電話がある」と予告します。次に県警職員を名乗る者が電話し、「県警があなたのことを守ります」と信頼を勝ち取った上で、自宅の現金や貴重品の保管状況について詳しく尋ねます。
犯人グループの狙い
犯人グループは「防犯指導」という名目で、被害者に金品をまとめるよう指示します。被害者の事例では、「泥棒も冷蔵庫の中までは見ないので安全です」と言い、冷蔵庫への金品の保管を勧めました。その後も毎日電話をして、金品の保管状況と在宅状況を確認し続けることで、どの日時に家が空くかを把握します。最終的には、住民が不在になったタイミングを見計らって、実行犯が空き巣に入り、指示通りの場所から金品を盗むという計画です。
被害者の場合、最初の電話から5日後に窃盗が発生し、冷蔵庫に保管されていた現金約100万円が盗まれました。
見分け方・警戒すべき点
知らない番号からの電話には応じない
警察や公的機関は通常、重要な連絡を個人の電話番号から唐突にかけることはありません。
警察による「防犯指導」は来訪で行われる
電話で貴重品の保管場所について詳しく聞く警察職員はいません。警察が防犯指導を行う場合は、事前に連絡した上で訪問します。
「1カ所にまとめるように」という指示は詐欺の証拠
本当の防犯指導では、貴重品を分散して保管すること、金額を限定することなどが推奨されます。金品を一箇所に集中させるようなアドバイスは明らかに不自然です。
複数機関からの連続電話に警戒
郵便局、県警、市役所など、複数の機関を名乗る電話が立て続けに来る場合は、詐欺グループによる組織的な詐欺の可能性が高いです。
対策
- 知らない番号からの電話には出ない、または出たとしても個人情報は一切明かさない
- 多額の現金は自宅に保管しない。銀行の貸金庫や安全な金融商品の活用を検討する
- 自宅の在宅状況を他人に知らせない。電話で「今、家にいますか」という質問には答えない
- 不審に思ったら必ず警察に相談。その際は、相手から聞かれた番号ではなく、自分で調べた警察の代表番号に電話をする
- 高齢者の家族は定期的に連絡し、「変な電話がなかったか」確認する
相談窓口
不審な電話や勧誘を受けたときは:
- 各地の警察本部の相談窓口
- 警察相談専用電話「#9110」
- 消費者ホットライン「188」(局番なし)
情報源: Infoseek