ロシアで高齢者を狙った新たな年金詐欺スキーム、公務員になりすまし
ロシアの詐欺グループが、年金減額の恐怖心を利用した新しい手口を展開しています。社会基金職員を装って高齢者に電話をかけ、SMS認証コードを騙し取った後、銀行やFSB職員になりすまして預金を送金させるという二段階の詐欺です。
詐欺手口の概要
今回報告された詐欺は複数段階のなりすまし詐欺です。ロシア内務省(МВД РФ)によると、以下のプロセスで進行します。
第一段階:年金減額の脅迫
詐欺師は社会基金(ロシアの年金・社会保障機構)の職員を装って高齢者に電話をかけます。書類上のエラーにより年金が減額されるおそれがあると主張し、緊急の面接予約が必要だと説得します。この危機感を利用して、対象者は予約手続きのためのSMS認証コードを提供するよう誘導されます。
第二段階:資産の奪取
SMSコードが詐欺師に渡されると、通話は一旦中断されます。その後、別の詐欺師が銀行職員やロシア連邦保安局(FSB)職員を装って新たに電話をかけます。彼らは「ゴスウスルーギ」(ロシアの行政サービスポータル)のアカウント侵害について警告し、預金を「安全な口座」に移すよう強要します。実際のところ、こうした「安全な口座」は詐欺師の支配下にあります。
見分けるポイント
- 公務員は電話で認証コードを要求しません:正規の政府機関やサービスは、SMS認証コード、パスワード、個人情報を電話で聞くことはありません。
- 金銭移動の要求に注意:政府機関が緊急に金銭の転送を指示することはありません。
- 相手を確認する:電話番号表示を頼りにしてはいけません。詐欺師は番号を改ざんできます。疑わしい場合は、公式な連絡先に自分から電話してください。
- 複数の当局になりすましたら警戒:同じ事案について異なる機関から連続で電話が来るのは不自然です。
自衛のポイント
- 不安な時は公式に確認:年金に関する通知は通常、書面で届きます。電話での報告に疑問を感じたら、社会基金の公式番号に自分から電話してください。
- 認証情報は絶対に共有しない:SMS認証コード、パスワード、銀行口座情報は、どのような名目であれ他人に教えてはいけません。
- 急かされたら停止する:詐欺師は時間的プレッシャーをかけて判断力を奪おうとします。急かされたら、電話を切って落ち着いてください。
- 周囲に相談する:不審な電話を受けたら、信頼できる家族や友人に相談してください。
通報先
- 内務省(МВД РФ):102:詐欺の被害報告
- 社会基金:公式番号で確認してから問い合わせ
当局では、このような詐欺に対して警戒を呼びかけています。特に高齢者は、親戚や信頼できる人と事前に「絶対にコードを教えない」という約束をすることをお勧めします。