ブラジルで横行する新手詐欺:Pix決済のQRコード改ざんで送金を横取り
ブラジルの小中規模オンラインストアを標的とした新種詐欺が急増している。マルウェアが決済ページのPix QRコードを改ざんし、顧客の送金を犯人の口座に横流しする手口。被害者が気づくまでに数日のタイムラグがあり、その間に犯人が盗金を別の口座に分散させるため回収が困難になっている。
手口の概要
ブラジルで検出された新型詐欺は、マルウェア(悪意あるプログラム)を利用してオンラインストアの決済ページに表示されるPix QRコードを改ざんする仕組みです。顧客がこの偽のQRコードをスキャンして送金すると、資金は本来の店舗ではなく犯人側の口座に流入します。
詐欺の特徴
発見が遅れる理由
この詐欺の最大の特徴は「沈黙性」です。以下の理由により、被害が数日間認識されません:
- 店舗側:注文が「放棄」または「保留中」として表示され、実際の入金を検知できない
- 顧客側:決済が完了したと思い込み、数日後に商品が届かないことで初めて異変に気付く
このタイムラグが重要です。発見までの間に、犯人は盗んだ資金を複数の他人名義口座(「ラランハ」と呼ばれるダミー口座)に分散させ、足取りを隠します。結果として、被害金の回収はきわめて困難になります。
被害状況
ブラジル国内で既に90以上の小中規模オンラインストアがマルウェアに感染していることが確認されています。
見分け方と予防策
店舗運営者向け
- プラットフォームを常に最新版に更新する
- 認証機能を強化する
- Pix決済が正しく処理されているか定期的に検証する
- セキュリティツールを導入し、マルウェア感染を監視する
消費者向け
- QRコードをスキャンする前に、表示される受取人名が店舗の正式名称と一致しているか必ず確認する
- デバイスにセキュリティソフトをインストールし、常に最新の状態に保つ
- 決済画面が通常と異なる場合は中止し、店舗に直接確認する
- 数日経っても商品が到着しない、あるいは問い合わせに返答がない場合は、直ちに決済銀行に報告する
相談・報告窓口
- ブラジル中央銀行(Banco Central do Brasil):Pix関連の詐欺報告
- 各地域の消費者保護機関
- 決済を行った銀行またはPix提供サービス
- 警察(詐欺罪として刑事告訴が可能)
情報源: Rádio Santa Cruz FM