MyChartを装ったフィッシング詐欺が多発 医療機関が患者に注意喚起
米国の複数の医療機関が、MyChart患者ポータルを装ったフィッシングメールの詐欺キャンペーンについて患者に警告を発しています。メールはMyChart Medicare Kitの当選やシニア向けヘルスパッケージなどの無料ギフトを装い、患者のログイン情報や医療保険、銀行口座情報などの個人情報を狙っています。Epic Systems社のシステムを使用する複数の医療機関が注意喚起を行っています。
詐欺の概要
米国の医療機関から、MyChart患者ポータルを装ったフィッシングメール詐欺が報告されています。Methodist Health System、Premier Health、Sentara Health、Metro Health、Texas Health Resourcesなど、複数の医療システムが警告を発しています。
手口の特徴
この詐欺メールの特徴は以下の通りです:
- MyChartの正規ロゴが使用され、一見すると医療機関からの正当な通信に見える
- 「MyChart Medicare Kit当選」「シニア向けヘルスパッケージ」など、無料のギフトやリワードの受け取りを装う
- 送信元は医療機関の正規メールアドレスやドメインではなく、メールアドレスが異なる
- スペルミスや文法的な誤りを含むことがある
- 受信者に対して即座の行動を促す表現を使用している
詐欺師の目的
詐欺師は以下の情報を狙っています:
- MyChartのログイン認証情報
- Medicare(米国の高齢者向け医療保険)の情報
- 銀行口座やクレジットカード番号などの金融情報
- その他の個人情報
見分け方と対策
疑わしいメールを受け取った場合:
- メールを即座に削除してください
- メール内のリンクをクリックしないでください。「配信停止」リンクであっても同様です
- メールに返信しないでください
- リンク内のログインページを使用してMyChartにアクセスしないでください
送信元の確認方法:
- 送信元のメールアドレスとドメインが医療機関の公式なものであるか確認してください
- MyChartやあなたの医療機関の正規ウェブサイトを確認し、類似のキャンペーンが告知されているか調べてください
- 疑問がある場合は、疑わしいメールに記載されている連絡先は使用せず、医療機関の公開されている正規の連絡先から確認してください
もし既に対応してしまった場合:
- リンクからMyChartにログインしてしまった場合は、直ちにMyChartのパスワードをリセットしてください
- 医療機関のMyChart サポートチームに連絡してください
- 金融情報を入力してしまった場合は、銀行やクレジットカード会社に直ちに連絡してください
警告のポイント
この詐欺キャンペーンの増加は、医療機関のセキュリティ上の問題ではなく、MyChartという有名なブランドの信頼性を悪用した詐欺師による攻撃です。患者のメールアドレスは過去のデータ流出から入手された可能性がありますが、必ずしも現在の医療機関からの流出ではない場合もあります。
相談窓口
疑わしい通信について、または被害を受けた場合は、以下に相談してください:
- 利用している医療機関のMyChartサポート
- 金融機関(銀行、クレジットカード会社)
- 地域の消費者保護機関
- FBI IC3(Internet Crime Complaint Center)などの国家機関
情報源: The HIPAA Journal