世界詐欺最前線世界の詐欺ニュースと手口を毎日更新
トップに戻る
フィッシング公開日: 2026年8月3日日本

講談社が釣魚メール被害、従業員が認証情報入力で3,800件以上の個人情報が流出

大型出版社の講談社が2026年7月、従業員が釣魚メール(フィッシングメール)に騙されて認証情報を入力させられ、約3,800件の個人情報が外洩しました。攻撃者はさらに流出したメールアドレスから553件宛に釣魚メールを送信していたことが判明しています。

事件の概要

2026年7月27日、講談社の従業員が業務パートナーを装った釣魚メールに記載されたリンクをクリックしました。その後、偽装されたログイン画面で認証情報を入力してしまったため、攻撃者は7月30日にそのメールアカウントへのアクセスを獲得しました。

被害の規模

外洩した情報は以下の通りです:

  • 個人情報: 約3,812件のメールアドレスと一部職員の氏名
  • 追加の被害: 流出したメールアドレスから553件宛に釣魚メールが送信された

従業員が異常に気付いたのは7月30日で、その日のうちにパスワードを変更。その後のアカウント不正アクセスは記録されていません。

釣魚メール詐欺の手口

典型的な手口の流れ

  1. 信頼できる相手になりすまし - 業務パートナーや取引企業の名義を装ったメールが送信されます
  2. 緊急性や信頼性を演出 - 「確認が必要」「早急な対応」といった文言で受信者を焦らせます
  3. 偽装ページへのリンク - メール内のリンクをクリックさせ、本物そっくりの偽ログイン画面に誘導します
  4. 認証情報の窃取 - ユーザーIDやパスワード、二段階認証コードなどを入力させます
  5. アカウント乗っ取りと二次被害 - 流出した認証情報で本当のアカウントにアクセスし、さらに被害を拡大させます

見分けるポイント

メールアドレスの確認

  • 企業の公式ドメイン(@kodansha.co.jp など)ではなく、フリーメールアドレスやそっくりな偽ドメイン(@kodansha.co.jp の似た別ドメイン)から送られていないか確認してください

メール内容の確認

  • 文法の誤りや不自然な日本語がないか
  • 具体的な取引内容に触れず、漠然とした「確認」を求めていないか
  • 送信者の名前や署名に違和感がないか

リンクの確認

  • リンク上にマウスをホバーして、実際のリンク先URLを確認(クリックしない)
  • 見た目がログインページのように見えても、URLが本来のドメインと異なっていないか

ログイン画面の確認

  • 企業の正規Webサイトからアクセスしたログイン画面と異なる外観がないか
  • SSLやHTTPSで保護されているか(URLの左側に鍵マーク)
  • 通常と異なる質問や追加情報入力を求めていないか

対策方法

個人レベルの対策

  1. 不審なメールのリンクはクリックしない - メールに記載されたリンクから直接ログインせず、ブラウザのアドレスバーに公式URLを直接入力するか、ブックマークから公式サイトにアクセスしてください
  2. 二段階認証(2FA)の有効化 - メールアドレスとパスワードだけでなく、スマートフォンのアプリやSMSコードによる追加認証を設定することで、たとえ認証情報が漏れても被害を防げます
  3. 定期的なパスワード変更 - 重要なアカウント(メール、オンラインバンキング)のパスワードは最低でも3ヶ月ごとに変更してください
  4. パスワード管理ツールの使用 - 複雑で一意なパスワードを安全に管理できます

組織レベルの対策

  1. 従業員教育の実施 - 定期的なセキュリティ研修で釣魚メール対策を周知する
  2. メールセキュリティツールの導入 - 自動フィルタリングで疑わしいメールを検出・隔離する
  3. アクセス権限の制限 - 各従業員に必要最小限の権限のみを付与する
  4. ログ監視と異常検知 - 通常と異なるアクセスパターンを検出できるシステムを構築する

相談・報告先

  • 個人情報流出の相談 - 個人情報保護委員会(https://www.ppc.go.jp/)
  • 詐欺メール・フィッシング報告 - IPA(情報処理推進機構)フィッシング対策ガイドライン(https://www.ipa.go.jp/)
  • 迷惑メール報告 - 各プロバイダー、メール事業者のセキュリティ窓口
  • 不審なメールを受け取った場合 - 組織内のIT部門やセキュリティ担当部門に報告してください

情報源: Cool3c

シェア