世界詐欺最前線世界の詐欺ニュースと手口を毎日更新
← トップに戻る
高齢者詐欺公開日: 2026年10月22日イタリア

偽の警察官による特殊詐欺未遂事件、パドヴァで若い容疑者カップルを逮捕

イタリア・パドヴァで、82歳の高齢男性を騙して警察署へ向かわせ、その間に妻の家から宝飾品を盗もうとした若い男女が逮捕されました。男性が警察で詐欺に気付いたため、警察が現場に駆けつけて犯人を検挙。特殊詐欺の一般的な手口を示す事例です。

事件の概要

2024年10月21日の正午ごろ、パドヴァで特殊詐欺事件が発生しました。22歳と19歳の若い男女が、高齢者をターゲットにした「なりすまし詐欺」を試みましたが、警察の機動的対応により逮捕されました。

手口の詳細

第一段階:本人への電話

82歳の男性は自宅の固定電話に、カラビニエリ(イタリア警察)を名乗る人物から電話を受けました。犯人は、男性の自動車のナンバープレートが犯罪に使用されたとして、警察署に出頭するよう指示しました。

第二段階:携帯電話への追い打ち

その直後、詐欺師は男性の携帯電話に電話をかけ直し、警察署に行く前に「印紙を購入するように」と指示しました。さらに重要な指示として「警察署の入口でロッシという名の警察官が迎えるはずだが、その間は電話を切るな」と伝えました。この命令は、男性が他の人に相談したり、警察に直接確認したりするのを防ぐための手口です。

第三段階:妻への詐欺

男性が出かけた直後、80歳の妻にも詐欺師から電話がかかりました。妻に対して犯人は「宝石店の盗難事件の捜査で、あなたの名前が浮上した」と嘘をつき、「金の装飾品すべてをテーブルの上に集めて、本物かどうかを確認する調査官が来る」と説得しました。

第四段階:家への侵入未遂

22歳の男がドアをたたくと、妻は身分証明書の提示を求めました。犯人が証拠を見せることを拒否し、暴力的にドアを揺さぶり始めた時点で、警察が到着しました。

警察の対応と逮捕

警察のすばやい判断のおかげで、被害を防ぐことができました。男性が警察署に着いた時点で、警察官は詐欺の可能性をすぐに見抜きました。その後、妻が残っている自宅に向かい、家の前で22歳の男が不法侵入を試みているところを押さえました。道路の向かい側には19歳の女がおり、見張り役として機能していたとみられます。

見分けるポイント

警察・検察からの正当な連絡

本当の警察は以下のようには対応しません:

  • 電話での金銭・宝飾品の要求をしません
  • 個人宅での金銭の受け取りはありません
  • 通話中の行動を細かく指示しません
  • 身分証提示を拒否しません

この詐欺に特有の警告信号

  • 突然の警察からの電話で、罪状を告げられる
  • 携帯電話に電話をかけ直させ、「通話を切るな」という指示
  • 警察署に向かう前に金銭や購入を要求する
  • 妻や家族にも同様の電話がかかってくる
  • 身元確認を要求すると避ける、または拒否する

自衛の方法

  1. すぐに応じない:警察からの電話が本当だと感じても、その場で指示には従わず、一度電話を切ってから警察に直接確認してください。

  2. 身分証を要求する:実在する警察官であれば、身分証の提示を要求される前に来訪することはありません。提示を拒否する人物は確実に詐欺師です。

  3. 金銭や貴重品の移動を拒否する:警察が家に来て「調査のため」と名目で宝飾品や現金を見せるよう求めることはありません。

  4. 第三者に相談する:配偶者や家族、信頼できる知人に相談してください。その場での判断が難しければ、警察に直接電話することができます。

  5. 緊急通報の活用:不審な人物が無理やり家に入ろうとしている場合は、ためらわずに112番(イタリアの緊急番号)に電話してください。

相談窓口

  • 緊急時:112番(イタリア緊急通報番号)
  • 詐欺・不正の疑い:現地警察署に直接訪問して相談
  • 日本の場合:110番、または消費者ホットライン(188番)

類似事件の注意

このような「なりすまし詐欺」は世界中で多発しており、特に高齢者がターゲットになりやすい傾向があります。実行犯が若い人間である場合、より年配の詐欺師による組織的な犯罪ネットワークの一部の可能性が高いです。

情報源: Mattino di Padova

シェア