『友人の娘がダンスコンテストに投票してほしい』WhatsAppで拡大する詐欺に注意
WhatsAppで『友人の娘Sophie(またはEliska)がダンスコンテストに投票してほしい』というメッセージが拡大しています。このメッセージは信頼できる連絡先から送られてくるように見えますが、実はアカウントを乗っ取られるためのフィッシング詐欺です。リンクをクリックして電話番号を入力すると、犯人がアカウントにアクセスし、金銭詐欺に使用される可能性があります。
詐欺の仕組み
この詐欺は、WhatsApp上で以下のようなメッセージを受け取ることから始まります。
「ねえ、ちょっと頼みがあるんだ。僕の友人の娘Sophie(またはEliska)がダンスコンテストに出ています。彼女を応援するために投票してくれませんか?」
メッセージは既に連絡先に登録されている友人や知人からのように見えるため、多くの人が信頼して行動してしまいます。
詐欺の流れ
メッセージ内のリンクをクリックすると、ユーザーは一見して正当なオンライン投票サイトに誘導されます。その後、以下のステップで詐欺が進行します。
- 電話番号の入力 - サイトでユーザーに電話番号を入力させられます
- WhatsApp認証要求 - その直後、WhatsAppから新しいデバイスからの接続を許可するかどうかの通知が届きます
- アカウント乗っ取り - ユーザーが許可すると、犯人はWebブラウザ上でそのアカウントに接続できるようになります。これを「ゴーストペアリング」または「ファントムペアリング」と呼びます
乗っ取られた場合のリスク
犯人がアカウントにアクセスすると、以下のことが可能になります。
- 連絡先リストへのアクセス - ユーザーの全ての連絡先を見ることができます
- 同じ詐欺メッセージの拡散 - 同じ投票メッセージを他のユーザーに送信できます
- 金銭詐欺 - 「医師の診察料が払えない。至急振込をしてほしい」など、緊急性を装った詐欺メッセージを連絡先に送信して金銭をだましとります
- メッセージの削除 - 犯人は送信したメッセージを削除でき、ユーザーは気づかないままになる可能性があります
見分け方と対策
メッセージが届いた時の対応
- 投票サイトのリンクには絶対にクリックしないでください
- メッセージ内のリンクをクリックしてしまっても、個人情報(特に電話番号)を入力してはいけません
- 「ダンスコンテストの投票」という内容は詐欺の典型的な手口です。友人からこのようなメッセージを受けたら疑いましょう
- メッセージを受け取ったら、そのメッセージを送信した友人に直接(別の手段で)連絡し、本当に送信したのかを確認してください
アカウント保護のための設定
- 二段階認証の有効化 - WhatsAppの設定で二段階認証(2要素認証)を有効にしてください。これにより、新しいデバイスからのログイン時に追加のセキュリティステップが必要になります
- 接続済みセッションの確認 - WhatsAppアプリで「リンクされたデバイス」または「ウェブとデスクトップ」セクションを確認し、心当たりのないブラウザセッションが表示されていないか確認してください。不正なセッションが見つかった場合は、削除してください
- 定期的な確認 - 定期的にアカウントにアクセスされていないか確認する習慣をつけましょう
報告と相談
- 詐欺メッセージを受けた場合 - WhatsAppのアプリ内機能を使ってメッセージを報告してください
- 既に情報を入力してしまった場合 - サイバーセキュリティの専門機関(例:フランスのCybermalveillanceプラットフォーム)に相談してください
- 金銭詐欺の被害にあった場合 - 地元の警察に届け出てください
補足情報
この詐欺手法は新しいものではなく、セキュリティ企業Kasperskyが2025年9月に既に報告していました。しかし、2025年10月中旬以降、フランス、スペイン、ベルギーなど複数の国で急速に拡大しているとのことです。このため、特に注意が必要です。
情報源: Le HuffPost