【手口解説】AIボイスクローンで家族の声を偽装する「振り込め詐欺」の新手口
SNSに公開された数秒の音声からAIが本人そっくりの声を合成し、家族や友人を装って緊急の送金を求める詐欺が世界各国で報告されています。手口の流れと見分け方をまとめました。
手口の概要
SNSやYouTubeに投稿された動画・ボイスメッセージから、わずか数秒〜十数秒の音声データを取得し、AI音声合成サービスで本人そっくりの声を作り出す事例が増えています。詐欺グループはこの合成音声を使い、「事故に遭った」「逮捕された」「携帯をなくした」などと偽って家族や友人に電話をかけ、緊急の送金や電子マネーの購入を求めます。
なぜ見破りにくいのか
- 声の抑揚や話し方の癖まで再現されるため、電話越しでは本人と区別しにくい
- 「今は事情があって声が変」「電波が悪い」などの言い訳が事前に用意されている
- 動揺させることで冷静な判断をさせないよう、時間的なプレッシャーをかけてくる
被害を防ぐポイント
- 合言葉を家族間で決めておく — 電話口で本人確認ができる合言葉を事前に共有しておく
- 一度電話を切って本人に折り返す — 相手から伝えられた番号ではなく、自分が知っている番号にかけ直す
- その場で送金しない — 緊急を装われても、一呼吸置いて家族や警察に相談する
- SNSの公開範囲を見直す — 顔や声が入った動画の公開範囲を制限し、クローンの元になる音声を減らす
相談窓口
不審な電話を受けた場合は、最寄りの警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談してください。