AIが声を合成する詐欺に注意 家族になりすまし金銭要求
スペインの警察は、人工知能を使用して家族や知人の声を合成し、緊急事態を装って金銭を要求する新たな詐欺手口について警告を発しました。声が本物に聞こえても、それだけでは真正性の証拠にはなりません。不審な電話を受けた場合は、まず通常の番号に電話をかけて確認することが重要です。
手口の概要
人工知能(AI)の急速な普及に伴い、新たな詐欺の形態が出現しています。スペイン警察(Guardia Civil)が警告する最新の詐欺手口は、AI技術を使用して家族や知人の声を精密に合成し、偽りの緊急事態を作出するというものです。
詐欺の仕組み
詐欺師はAI音声技術を使って、あなたの子どもや配偶者、親族など身近な人物になりすまします。「お父さん、助けて」「お母さん、今ピンチなんだ」というように、その人物の声そっくりに聞こえるメッセージを送信します。
その後、車の修理代が必要だ、医療費の支払いが急に必要になった、トラブルに巻き込まれたなど、緊急性を装った理由を述べて金銭の送金を要求します。焦りや心配の感情につけ込み、相手に冷静な判断を失わせるのが狙いです。
見分け方と対策
最初の対策:通常の番号に電話をかける
声がいくら本物に聞こえても、それは偽りかもしれません。不審な電話やメッセージを受け取った場合、すぐに金銭の送金に応じてはいけません。まず、その人物の通常の連絡先(登録されている電話番号やメールアドレス)を使って、直接本人に確認することが最重要です。数秒で真実が明らかになります。
セキュリティ質問を活用する
家族や親友同士で、お互いにしか知らない合言葉や秘密の質問を事前に決めておくことをお勧めします。例えば「子どもの頃飼っていた犬の名前は?」「去年の家族旅行はどこに行った?」など、本人にしか答えられない質問をいくつか用意しておきます。緊急と称する連絡があったら、この質問をぶつけて真偽を確かめます。
金銭移動を急がない
緊急性を強調されても、絶対に即座に送金してはいけません。少し時間を置いて、複数の方法で本人に連絡を試みることが大切です。
相談・報告先
AI音声詐欺の被害に遭ったり、疑わしい接触を受けたりした場合は、躊躇せずに地元の警察に届け出てください。スペインではGuardia Civil(警察)またはPolicia Nacional(国家警察)に報告できます。
情報源: La Nueva España